部下の哲学―成功するビジネスマン20の要諦
文庫
江口 克彦(著)(wiki)
PHP研究所
2003/03
読書所要時間:約2時間40分
ビジネスマンとして成功、上司からの評価、充実した人生を送るために
気をつける事や実行した方が良い事、心構えを20の項目に分け、何故そ
うしなければいけないかや成功のエピソードを添えて説明する。
2005年に新装版が発刊されている。また、「上司の哲学」もある。
良かった点
- いくつか感動できるエピソードが紹介されている。例えば以下のような。
要約
ある経営者は、会社の発足当初赤字だったが従業員には採算が
とれなくてもいいと言っていた。しかし、従業員は、その言葉
に甘んじず社内の大改革を行い黒字に変えていった。目処が立
った時、従業員は社長に少ないながらも給料袋を持っていっ
た。社長もそれに対しもったいない程の思いやりの言葉を返
し、従業員はもっとこの人に給料をあげられるように頑張ろ
う。そう思った。
- ちょっとした時間に1項目ずつ手軽に読める。自分は大体1項目に10分前
後かかった。
- 松下幸之助のエピソードがたくさんあり、掘り下げて知ることができる。
好きな人や、興味を持っている人は特に。
悪かった点
- 20項目の話のシーケンスが淡々と展開されるので、メリハリがつかな
い。
実際は各項目で抽象度も変わっていくし、数多い項目を自分で整理する
のも難しくなる。
- 松下幸之助について掘り上げられるのは良いが、逆にほとんどのエピ
ソードが松下幸之助がらみで食傷気味になる。
バカの壁
新書
養老 孟司 (著)(wiki)
新潮社
読書所要時間:約2時間40分
コミュニケーションや学習に立ちはだかる脳の壁「バカの壁」について語った独白をまとめた本。人生でぶつかる色々な問題に、多様な角度から考えるヒントを提示した本。しかし、東大名誉教授の偉い先生の「現在の日本は・・・」的な愚痴のようにも思える。
良かった点
- タイトルが刺激的。
- バラバラに何か良く分からない脳や考えの話をしてるなと思いながら読み進めても、最後にはそれらが何となく綺麗に二元論にまとまっていく。
- ブックオフで大体105円、アマゾンマーケットプレイスで1円+送料で買える。
悪かった点
- 話があっちこっち行って読み辛さを感じる。
- 特に前半はほぼ問題点だけを転々と語っていくだけで、この人は何を言いたいのか分からなくなる。
- 内容がやや学問ぽく小難しい。
心に響く名経営者の言葉
新書
ビジネス哲学研究会 (著、編集)
PHP研究所
読書所要時間:約3時間30分
松下幸之助、本田宗一郎、カルロス・ゴーン、ビル・ゲイツ、盛田昭夫など、世界に名立たる大企業の経営者、偉人たちの名言をその名言にまつわる人物の人生やエピソードを添えて紹介する。
総勢90名。日本人が大半だが、国内外問わず全て2ページずつに分けて紹介する。
良かった点
- 数々の偉人の名言が手軽に網羅的に聞くことができる。
- 「成功する人のお金の使い方、活かし方」、「高いモチベーションを保つには?」などテーマを分けて紹介しているので、用途に合わせて読める。
- 企業名は知っているけど、社長や創業者のことは知らなかったりする有名企業の生い立ちなど雑学的な知識を得ることができる。
- 2ページずつなので、手軽にちょっとずつ読める。
悪かった点
- 名言に続くエピソードの紹介が、その言葉の前後の話ではなく、その人物のちょっと詳しい略歴程度なものがほとんで、感銘を受けたその言葉を掘り下げたりできないし、言葉の意図や真意は把握し辛い。
快適 WEBクリエイター生活 フリーで年収1,000万円稼ぐ方法
単行本
栗原 明則 (著)(サイト)
ビー・エヌ・エヌ新社
フリーで働くWEBクリエイターが陥りそうな、失敗や悩みなどに対する心構えや対処法を著者の経験を踏まえ紹介した本。
「WEBクリエイター生活」とあるがWEBクリエイターに限らず
フリーで仕事を始めようとする人、してる人全般に役立つことが書いてある本。
普通の新書程度の厚さで、文字など大きく、楽にすんなり読める。
良かった点
- WEBクリエイターだけでなく、フリーで働く人全般に役立つ(応用できる)トピックが多い。
- 実際に著者の失敗や周りの方の悩みに対する解答として書かれているようで実践的な内容。
- 読みやすい。
悪かった点
- タイトルに反してWEBクリエイターとしての具体的なテクニックなどの部分は少ない。
- フリーでWEBクリエイターになろうと検討中の人が読むと、あんまり快適じゃなさそうに感じて+にはならなそう。
- 年収1000万円稼げる。具体的な方法が書かれているわけではない。
- 本を開くとキュッキュいって嫌。